『推し保険』ーーー
契約者の死亡時、全財産を推しに譲渡できるサービス『推し保険』が普及して久しい日本。
エンタメ業界は大いに盛り上がっていた。
オタクたちは愛(金額)の大小で競い合い、自身の肉体すら推しに捧げ、
推したちは受取人の権利を懸けて切磋琢磨、足を引っ張り合っていた。
日本を代表する大企業・金ヶ崎生命株式会社の社員ミドーカンジは
上司を殴り、本社の敷地の隅の隅のプレハブ小屋『推し保険事業推進部』へ左遷されてきた。
オタク知識ゼロ、40代、今日から新人営業マン。
ーーところで『推し』ってどういう意味?
らむらどぅa.k.a 秀美おじさんによる初のプロデュース公演。
約3年ぶりの新作長編公演は俳優からの注目も高く、予定していたオーディション日程が一瞬で満枠となった。
約100倍のオーディションを勝ち抜いた猛者たちによる新しいguizillenの形。
あと黒澤風太の卒業公演になった。
3年ぶりの新作劇場公演でした。
なかよしのらむらどぅさんにプロデュース・原案をお願いし、本当にたくさんの方のご助力があって出来た作品だと思います。
オタクが死ぬと推しにお金が入る『推し保険』がある世界のお話。
稽古も本番も色々新しい形で試行錯誤しながらでしたが、久しぶりに劇場でguizillenできてとっても幸せでした。
笹井雄吾より