ギジレン、全滅。
環境汚染、異常気象、超地殻変動、ガンマ線バースト、すごい酸性雨、そして降り注ぐ流星群……
あらゆる天災が地球を襲い、人類はほとんど滅び去った。
「ギジレン島」
この小さな島に暮らすわずかな人々だけが、最後の生き残りだった。
しかし7日後、太陽が地球を飲み込み、人類はついに歴史の結末を迎える。
滅亡を目前に、島民たちは案外穏やかに過ごしていた。
今さら奪っても、傷つけても、だれも助からないし。
あとはどう後味よく死ぬか、それだけが問題だ。
誰も助からない終末もの。
完膚なきまでに滅びつくす、ぼくたちの最後の思い出づくり。
ギジレン初の途中休憩あり、上演時間3時間の作品でした。
あと7日で死んでしまうことがわかったある島の普通の人々の、普通の生活と、気持ちについてのお話。
はじめて「青春」をテーマに脚本を書いて、女子高生を描く楽しさに気づくきっかけになりました。
恋や、友情や、怒りや、やるせなさや、正義や、諦めや、優しさのことを一生懸命描きました。
還暦を迎えた母が気に入って、二度観に来てくれて、それがとても嬉しかったですね。
佐藤辰海 より