空想のお友達に囲まれて暮らす男に、
現実は容赦なく襲いかかる。
立ち退き、精神分析、好奇の目。
想像力による想像力のための、ひとりぼっちの防衛戦。
「たとえて言うなら、この部屋がスクリーン、
そして我々は映像そのものだ」
「映写機はどこ?」
「それこそ君の、想像次第」
どの回か忘れてしまったんですけど、
僕が「ブルルン、ブルルン」って言って四つん這いでただ遊んでるシーンがあって、
お子さんが客席から楽しそうな声で真似してくれたんですよ。
親御さんは周囲の方に配慮して劇場から出てしまったんだけど、
それ自体を責める意図は全くないんですけど、
そのお子様が居なくなってしまい寂しく思ったことを覚えてます。
いつかは老若男女問わず真似してもらえるような空気にしたいなぁ。
門田友希 より