野球選手だった父が、ボールとバットをくれた。
息子も絶対、野球選手にするんだ。
父の思いもよそに、幼い私はお人形遊びに夢中だった。
お気に入りの人形にとびきりかわいい名前をつけて、
なんどもなんども家族ごっこをした。
いつかお母さんになる日のために、
なんどもなんども練習した。
中学に上がるとき、スカートの制服が欲しいと言ったら父が倒れた。
その時初めて、
私は母になれないのだと知った。
本当はこのセンチメンタル・ジャーニーズ、
台本も劇団名も違う状態で始まる予定でしたけど、
色々あってguizillenの第1llenになりました。
チラシを見たらわかりますが、僕が演出という肩書についた唯一の舞台です。
でも佐藤がメインで作って、僕がヒィヒィ裏周りをやっていたという感じですね。
映像とか残ってないし、今見たらとてもお粗末なものかもしれませんけど、
もし見返すことができるなら、多分笑いながら見れると思います。
門田友希 より